どうも、ふみおです。
今回はふみおのメイン機であるOM-D E-M1 Mark Ⅱを3年以上したレビューをしたいと思います。
この記事を読むと以下のことが分かります。
・OM-D E-M1 Mark Ⅱのメリットとデメリット
・OM-D E-M1 Mark Ⅱをオススメできるユーザー
記事が長いので、まず結論を以下に示します。
・ライブコンポジットにより花火や星空などの撮影が簡単
・強力な手振れ補正で手振れが生じにくい
・高速連写により動体撮影が容易
・価格的に割安で購入可能(2021年4月現在)
【デメリット】
・機能をフルに発揮するためにはProレンズ等が必要
・ボケを使った表現がしにくい
・EVFが近年のミラーレスと比較してそんなに綺麗ではない
・ライブコンポジットを使って、花火や星空を気軽に撮りたい人
・程々のボケを表現できれば、大丈夫な方
・連写機能を必要とする動物を撮影する方
・カメラのシステムをコンパクトにしたい方
・フラッグシップ機を割安で使いたい方
OM-D E-M1 Mark Ⅱとは
OM-D E-M1 Mark Ⅱは、オリンパスから2016年12月22日に発売されたミラーレスカメラであり、オリンパス(現OM SYSTEM)が展開する「OM-D」シリーズのフラッグシップ機です。
現在のOM-Dシリーズの最新モデルは、2022年3月18日に発売されたOM-1です。
ちなみに、上記のOM-1とE-M1 Mark Ⅱ及びE-M1 Mark Ⅲ、縦グリップ一体型のE-M1 Xとの比較は以下の記事で比較していますので、良かったらご覧ください!
2022年2月15日にOM SYSTEMより新しいフラッグシップモデルのミラーレスカメラが発表されました。 位置付けとしてはOM-D E-M1 Mark IIIの後継機種で「OM SYSTEM OM-1」というカメラになります。 また[…]
大きさ:134.1mm(W)×90.9mm(H)×68.9mm(D)
有効画素数:2037万画素
撮像素子:4/3型Live MOS センサー
AF測距点:121点オールクロス像面位相差センサー
スロット:ダブルスロット
手振れ補正:5.5段(一部レンズを併用時は6.5段)
連射機能:最大18コマ/秒(AF/AE追従)
詳細のスペックはこちらの製品説明をご覧ください。
OM-D E-M1 Mark Ⅱのメリット
ライブコンポジットにより花火や星空などの撮影が簡単
OM-D E-M1 Mark Ⅱにはライブコンポジットという機能があります。
ライブコンポジット(比較明合成)は、画像全体の明るさが蓄積されないのが特徴で、バルブなどの通常の長時間露光とは異なり、露光時間が長くても明るいほうの像だけを採用して合成することで、露出オーバーになることを防げるんです。
そしてライブコンポジットは、撮影中に合成されて仕上がる様子を背面液晶で確認しながら撮影できるため、任意のタイミングで撮影(露光)を止めれば、容易にイメージどおりの写真が撮れちゃうんです!!
ライブコンポジットを使えば、次のような写真も背面液晶を見ながら撮影するだけで撮れちゃうんです。
通常、長時間露光で撮る場合、撮影中はファインダーがブラックアウトするため撮影が終わるまで、撮影結果を確認できないのが普通であるため、背面液晶で合成されていく画像が確認できるライブコンポジットの便利さが分かると思います。
実際に以前のメイン機であったペンタックスK-50で花火を撮影したときは、露出オーバーさせまくりました。花火は打ち上がる種類により、明るさが違うため、一定の知識と経験がないとすぐに真っ白になります。
そして一般的に比較明合成は、PCでPhotoshopなどのソフトを使用して行うのですが、 OM-D E-M1 Mark Ⅱはカメラ内でその処理を行ってくれます。
また後述する星空撮影の場合、露光が上手くいかなかった際に撮り直しが可能なことが多いですが、花火撮影の場合、打ち上がった花火の再撮影は不可能です。
そのため、ライブコンポジット機能を持つOM-D E-M1 Mark Ⅱは花火撮影において、強力な味方となります!!
次にライブコンポジットを使った星空の作例です(赤道儀は未使用)。
一般的に星空撮影の場合、フルサイズなどの撮像素子が大きい方が有利ですが、マイクロフォーサーズでこれだけ撮れれば個人的には満足です。
※ノイズ等の画質により拘る方は、フルサイズを推奨します。
星空撮影におけるライブコンポジット機能の利便性は、露光状況がリアルタイムで背面モニター及びヒストグラムで分かるため、露光不足になりにくく、Lightroomの編集も上手くいきやすいと思います。
OM-D E-M1 Mark Ⅱとは
OM-D E-M1 Mark Ⅱは5軸シンクロ手ぶれ補正が強力であり、しっかりと構えれば、星空撮影などを除いて三脚が不要になります。
近年は様々な観光場所等で三脚の禁止が進んでおり、5軸シンクロ手ぶれ補正の存在は有り難いものになっております。
以下に示す作例も三脚なしの手持ち撮影をしております。
次により広角の画角の作例です。
また無謀?とは承知の上、三脚なしで星空を強引に撮影した例(実験)も示します。
暗いレンズで高感度撮影を行ったので、めちゃくちゃ画質が酷いですが、手持ち20秒である程度、星がブレずに写っているように見えます。
OM-D E-M1 Mark Ⅱのメリット
OM-D E-M1 Mark ⅡはAF/AE追従で最高18コマ/秒の連写機能と、121点のオールクロス像面位相差センサーを有することで、被写体の一瞬を捉えやすいです。
以前使っていたペンタックスのK-50は、連写機能が6コマ/秒だったので、OM-D E-M1 Mark Ⅱの連写速度に最初は笑ってしまいました。
K-50を使用時にはコマ数が少なく、チャンスを逃すことが多かったですが、現在は気に入った写真を選ぶだけです。
今の悩みは連写機能が高くて余計な写真を削除するのが面倒です←
以下にOM-D E-M1 Mark Ⅱで撮影した作例を示します。
ライブコンポジットにより花火や星空などの撮影が簡単
OM-D E-M1 Mark Ⅱは発売当初、21万円ほどの高額な商品でした。
しかし2023年7月現在ではAmazon等では7万円程度というお手頃の価格になっております。
発売当初から比較すると、約67%オフで購入可能になっているわけです!!
近年は各社のフルサイズミラーレスに人気が集まり、APS-Cのミラーレスでも10万円を超えるモデルが存在するので、予算額として10万円程度と考える人もいるのではないでしょうか。
そんなときに用途次第では敢えて、旧モデルとは言えOM-D E-M1 Mark Ⅱを検討するのもアリではないでしょうか?
強力な手振れ補正で手振れが生じにくい
高速連写により動体撮影が容易
OM-D E-M1 Mark Ⅱで5軸シンクロ手ぶれ補正をフルに発揮するには、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROなどのProレンズが必要になります。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
※2021年4月現在
詳細はオリンパスのこちらのページを参考にしてください。
上記のレンズの中で最も安いレンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROでも新品で15万円程度と高額です。
また深度合成機能を利用するには、主にProレンズやマクロレンズが対象となるため、注意が必要です。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
- M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
(テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能) - M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
(E-M1 Mark II 本体ファームウェア Ver.3.2 以降で対応) - M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
(E-M1 Mark II 本体ファームウェア Ver.2.0 以降で対応) - M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
(テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能) - M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
(E-M1 Mark II 本体ファームウェア Ver.3.3 以降で対応、
テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能) - M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(E-M1 Mark II 本体ファームウェア Ver.3.4 で対応
テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能)※2021年4月現在
こちらも詳細はオリンパスのこちらのページを参考にしてください。
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro及びM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroなら、新品で5万円で購入可能なので、まだ手が届きそうですね。
価格的に割安で購入可能(2023年7月現在)
これはOM-D E-M1 Mark Ⅱに限ったデメリットではなく、マイクロフォーサーズに共通している弱点です。
ユーザーの用途によっては、それほど気になることではないと思います。
しかし、ポートレートを中心にした撮影でボケを積極的に表現したい方にはあまり向いていないかもしれないです。
以下の作例は25㎜の単焦点レンズにて絞り開放f1.4で撮影しました。
この猫は人懐っこく、近づいても全く逃げない子だったので、近寄ってそれなりにボケを表現できた方だと思います。
上記の作例で「ボケが足りないぜ」という方は、APS-Cやフルサイズを使う方が用途に合っているかもしれません。
OM-D E-M1 Mark Ⅱのデメリット
OM-D E-M1 Mark Ⅱの発売当時はまだ現在ほどミラーレスが広まっておらず、近年発売されたキャノン及びニコン等のミラーレスから比べるとEVFがあまり綺麗ではないように感じます。
EVFに対する重要度は、ユーザーにとって意見が分かれると思いますが、私は用途的に足りるので問題にはなっていません。
機能をフルに発揮するためにはProレンズ等が必要
上記のようにメリットとデメリットを紹介しましたが、OM-D E-M1 Mark Ⅱをオススメするユーザーをふみおなりに紹介します。
・ライブコンポジットを使って、花火や星空を気軽に撮りたい人
・程々のボケを表現できれば、大丈夫な方
・連写機能を必要とする動物を撮影する方
・カメラのシステムをコンパクトにしたい方
・フラッグシップ機を割安で使いたい方
OM-D E-M1 Mark Ⅱは発売されてから、4年以上経過した決して新しいカメラではありませんが、まだまだ活躍できるカメラだと思います。
気になる方は、是非メイン機あるいはサブ機の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか?